7月末、上勝町にて今年の阿波晩茶の収穫を行いました。
猛暑のなか、ときおり雨も降る不安定な天気でしたが、無事すべての茶葉を摘み終えることができました。
収穫を行うのは、山の中の自然に囲まれた急斜面の茶畑。
まっすぐには立っていられないほどの傾斜に、しっかりと根を張って育った茶葉たちは、太陽の光と山の空気をたっぷり浴びて、とても元気な様子でした。
炎天下での作業は体力を奪われる一方で、合間に降る雨が少しだけ涼を運んでくれる。
そんな自然のリズムの中で、一枚一枚を手で摘む作業は、地道でありながらもとても心に残るものでした。
阿波晩茶は、夏に摘んだ茶葉を乳酸菌の力で発酵させて作る「後発酵茶」です。
収穫が終わったあとは、すぐに茶葉の選別・煮出し・茶もみ・樽詰めという発酵の仕込み作業に入ります。
この手間ひまかけた工程が、阿波晩茶ならではのやさしい酸味と香りを生み出します。
まさに、“自然と人の手の共同作業”によってできあがるお茶です。
これから約1ヶ月かけて発酵を経たのち、
また皆さまの元へ、特別な一杯としてお届けできる日を楽しみにしています。
最後になりましたが、収穫にご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!