ものがたり

井上味噌醤油

150年の時がつなぐ自然発酵の極み

お味噌の発酵と木樽の匂いが心地よい、井上味噌醤油さんの新しい醸造蔵。
味噌造りの生命線ともいえる大切なこの場所に案内してくださった井上さんのお話しは、深い趣きがあります。

「"楽しもう"という発想を忘れない。県外・海外の皆様にお届けすることは、翻って地元へのメッセージを受け取る活動と捉えている。食べ慣れたものに近づける。手仕事は足し算。お味噌造りは私たちが作っているのではなく、自然に作ってもらっていて、私たちはそのお手伝いをしているだけ。」
徳島には発酵食品が数多くあるのですが、私たちは、尊敬できるプロフェッショナルのお一人である井上さんの大ファンになりました。

手仕事であるがゆえに、大量生産はできません。だからこそ大切に頂きたいと思います。
商品の原料表示は、米・大豆・塩の3つだけ。ゆえに安心して頂くことができます。

「日本には、おもてなしができる素材が少なくなってきている。自分のお味噌づくりは何も特別なことではなく、創業当時からスタンダード、私たちは何も変わらない、まわりが変わっていっただけ。」
そう話される昔ながらの作り方が、日本でも希少となった技術として注目され、三つ星シェフや国内の有名料理店、フランス大使館ほか、世界中の著名店からの支持は広がる一方です。

普段使いの「味噌」も、井上さんのお話しや醸造蔵の様子を思い浮かべながら頂くと、特別なものに感じ、日本の食文化に想いを馳せずにいられなくなります。
あわい商店では、作り手の考え方や気持ちを伝えていくことをこれからも大切にしていきます。