ものがたり
たむらのタマゴ
からだにやさしい、たまごの原点へ。
養鶏は、自然との対話からはじまる。
徳島県阿南市。福井ダム湖畔の静かな山間に、
「たむらのタマゴ」はあります。
創業は1963年。
初代・田村智照(もとのぶ)が、鶏と向き合い、卵の美味しさをひたすらに追い求めて立ち上げた、小さな養鶏場。
今は二代目・田村桂樹がその志を継ぎ、自然に寄り添いながら、卵づくりを続けています。
産地でもなく、ブランドでもなく、
一番大切にしてきたのは、“鶏が心地よく過ごせるかどうか”。
それは、人の食卓を本当に満たす卵に育つかどうか、でもあるのです。
きっかけは、自身の病だった。
約30年前、大病を患った初代・智照。
療養中、口に入れるものすべてに対して、目が開かれたといいます。
「毎日食べるものこそ、安心できるものであってほしい」。
その気づきは、鶏舎に殺虫剤を使わないことから始まりました。
代わりに取り入れたのが、有用微生物群=EM菌。
鶏たちのまわりの空気まで整え、結果として健康と卵の質を高めてくれる。
それは自然の営みと調和する、新しい養鶏のかたちでした。
餌は、“レシピ”と呼べるほどに。
たむらのタマゴの秘密は、餌にもあります。
PHF(収穫後農薬不使用)、NON-GMO(遺伝子組み換えなし)のトウモロコシと大豆をベースに、
海藻、醤油粕、発酵飼料などを、独自にブレンド。
発酵食品が人の腸を整えるように、鶏の健康も腸から。
だから、微生物の力を活かし、季節や鶏の体調にあわせて餌を調整する。
鶏の食卓も、ていねいに設計されているのです。
「調達した餌をただ与えるのではなく、一手間、二手間かけることで、卵の味わいは確かに変わるんです」。
そう語る田村さんの目は、真剣そのものです。
「いつものTKG」が、静かに変わる。
たむらのタマゴを初めて食べた日、
私たちが感じたのは、“味の記憶”の揺らぎでした。
黄身の濃さ、くさみのなさ、
そして舌の上にすっと残る、まろやかで透明な旨み。
ただの卵かけごはんが、ごちそうになる。
たったそれだけの変化が、暮らしを豊かにしてくれることを、この卵が教えてくれます。
あわい商店より。
「この卵、おいしいな」
はじまりは、徳島のスーパーで偶然買った1パックでした。
のちに代表の田村さんと出会い、養鶏場を訪れ、丁寧な現場を見た時、
私たちは確信しました―この卵を、まっすぐお客様に届けたい、と。
たまごとは命。
その命を育てる手と、食べる人を想う手が、見えないところでつながっている。
そう思える卵です。
【セット内容とご提案】
たむらのタマゴを存分に味わっていただけるよう、
あわい商店では3種×2個の「特別セット」をご用意しました。
たまごかけごはん専用の醤油、
そして「マヨネーズの概念が変わる」と人気の自家製マヨネーズもあわせてお楽しみください。









